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廃アパート4〇4号室
廃アパートの一室、二人は侵されている。
いつからだったか覚えはない。ただ、時間を忘れ、役目も忘れ、朝起きて、歯を磨き、靴を履き、缶詰を買って、それを食べ、海辺を歩き、寝て、そしてまた起きる。ここから出ようとも思わない。どうしてだったかは、忘れてしまった。
しかし、それが君たちにとっての"当たり前"だったのだ。
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